なぜそろばんを習う?Excel時代にそろばん教室を作る理由【開業物語3】
僕は、ずっとそろばんを信じてきた人間ではありません。
むしろ一度、かなり強く否定しています。
26歳、Excelを知って衝撃を受けた
26歳くらいのころ、パソコン教室のアビバに通いました。
安くない授業料を払って、そこでExcelを知りました。
計算が、一瞬で終わる。どんなに大きな数でも。
しかも計算ミスもしない。
正直、思いました。
「すげえ。じゃあ、今までそろばんでやってきたことって何だったんだ?」
かなり乱暴に言えば、
「そろばん、意味なかったな」
くらいに思いました。
計算するだけなら、機械のほうが速い。
これは今でもその通りです。
YouTubeで、人間離れした暗算を見た
ところが何年も経ってから、YouTubeで驚くような暗算を見ました。
記憶では、5桁ほどの数字を15個くらい、わずか数秒で計算していました。
「人間って、こんなことまでできるのか」
衝撃でした。
もちろん、すべての子どもにそこまでの能力が必要だとは思いません。
僕自身も、そこまでできるようになりたいとは思いませんでした。
でも、考え方が変わりました。
そろばんは、Excelと計算速度を競う道具ではない。
人間自身をトレーニングする道具なのではないか。
便利な時代だからこそ、人間も鍛える
久しぶりに、自分でも暗算をしてみました。
34×4のような簡単な問題を100問ほど。
3分くらいで一気に解いていく。
終わったとき、頭がすっきりする感覚がありました。
僕にとっては、脳の筋トレやストレッチのようでした。
ExcelもAIも使えばいい。
便利なものを、わざわざ捨てる必要はありません。
でも、便利な道具があるからこそ、人間の側も考える力や集中する力を鍛えておきたい。
そう思うようになりました。
一度そろばんを否定した僕が、20年ほど経って、今度はそろばん教室を作ろうとしています。
自分でも、なかなか面白い遠回りだと思います。
2026年10月07日 19:18