子どもへの教え方で大切なこと|元塾講師が20年後に気づいたこと【開業物語4】
大学時代、塾講師をしていました。
当時の僕には、
「良い授業」
の分かりやすい基準がありました。
テストの点数を上げること。
だから、テストに出そうな問題をできるだけ教える。
宿題も多く出す。
知っていることは、なるべくたくさん伝える。
板書もたくさんしました。
僕なりに、一生懸命だったのです。授業の準備も沢山しました。
「今日も書くこと多いね」
ある日、生徒から言われました。
「今日も書くこと多いね」
その一言が、思った以上に刺さりました。
僕は良かれと思って、たくさん教えていました。
でも、生徒はだんだん辛そうになっていく。
「自分のやり方、違うのかな」
自信がなくなりました。
結局、塾講師は2年ほどで辞めました。
社会に出たら、答えのない問題ばかりだった
それから会社員になり、考え方が変わりました。
仕事では、学校のテストのように正解が用意されていない問題が次々に出てきます。
相手によって事情は違う。
昨日うまくいった方法が、今日も正しいとは限らない。
必要なのは、教わった答えを再現することだけではありません。
自分で考え、試し、うまくいかなければ修正する力。
今なら、それも教育の大切な役割だと思います。
今なら、違う授業ができる
だから練馬そろばん教室では、先生が知っていることを全部しゃべる授業にはしたくありません。
子ども自身が問題に向かう。
やってみる。
記録を見る。
次にどうするか考える。
先生は必要なところで手助けする。
大学生だった僕にはできなかった教育を、46歳になった今なら少しできるかもしれない。
昔の失敗も、今の教室を作る材料になっています。
2026年10月07日 19:27